かつて里山の木は、薪や炭、建材となって、人々の暮らしを支えていました。木を伐り、使い、また育てる。人が手を入れながら、次の世代へつないでいく。山と人は、そんな循環の中でともにありました。しかし、エネルギーや暮らしの変化とともに、私たちは身近な山の木を使う機会を失い、里山とのつながりも薄れていきました。木を伐る人、使う人、山に入る人が減り、人の手によって保たれてきた里山の環境も変わりつつあります。それは木の問題だけではありません。かつて人が日常的に山に関わることで保たれてきた、人の暮らしと野生動物との境界もまた、変化しています。
山から離れて暮らせるようになった今だからこそ、もう一度、身近な山と関係をつくることが必要だと私たちは考えています。木を伐ることも、使うことも、山に関わり続けるためのひとつの方法です。
KAMOSHIKA CRAFTは、価値が見出されにくくなった里山の木を、日々の道具へと生まれ変わらせます。
使う人がいれば、伐る理由が生まれる。
伐ったあとに植え、また育てる。
「伐って、使って、育てる」——そのめぐりを、もう一度動かしたいと考えています。
「買って、使う」ことも、山に人の手を呼び戻す、小さな入り口になります。
一本のボトルを選ぶことが、身近な山の木を使い続けるという意思表示になる。そして、その選択が山に関わる人を増やし、里山を次の世代へつないでいく。私たちは、そんな循環をつくっていきたいと考えています。